暦と薬草(終了しました)

古来から暮らしの中で使われてきた日本の暦と薬草を学び、心と体を整える薬草コスメを作る講座です。

夏至から始まり冬至の日までの全5回。スポット受講も可能です。

受講形態は録画受講になります。

薬草や材料などをご自宅にお届けします。また、テキストPDFのダウンロード先リンクをメールにてお送りします。必要に応じて印刷してご用意ください。

●薬草について

毎回日本の薬草を1つテーマに決めて掘り下げ、その薬草を使った化粧水やオイル、軟膏などを作ります。

薬草の薬効や効能だけでなく、それぞれの薬草が「霊木」や「霊草」、命の象徴や魔除けとされてきた理由についてもお伝えします。

●暦について

現代の「記号」としての暦ではなく、太陽の運行と、人を含む生き物の営みを結ぶような意味のある暦についてお伝えします。

この講座が、日本の暦と薬草のある暮らしのきっかけになれば幸いです。

① 夏至 × クワの葉のチンキと化粧水

夏至の日は一年でいちばん日が長く、力強いお日様の気が満ちる日です。世界各地で夏至を祝うお祭りが開かれます。

テーマの薬草はクワ。

クワの木は「霊木」、「世界樹」とも呼ばれ、古来から樹木信仰の対象となっていました。

そんなクワについてのお話の後でチンキ、化粧水づくりをします。

クワには美白効果が期待できると言われ、紫外線が強くなるこの時期に適した薬草です。

●お送りするもの

クワの葉(ドライ)他

●ご自身で用意していただくもの

・アルコール度数40度のウオッカ(銘柄は問いません):30ml

・精製水200ml程度(薬局やドラッグストアで販売しています)

・蓋つきの瓶 50mlくらいの容量

・キッチンペーパー

・化粧水保存瓶 50mlくらいの容量(遮光瓶が望ましいですが、普通の瓶でも可能です。)

② 立秋 × ユキノシタのチンキと化粧水

立秋の日は暦の上では秋の始まりの日。

テーマの薬草はユキノシタです。ユキノシタは雪の下でも枯れない生命力を持ち、昔から人の暮らしを支えてきた薬草です。

そんなユキノシタについてのお話の後でチンキ、化粧水づくりをします。

ユキノシタには美白効果が期待できると言われ、紫外線が強くなるこの時期に適した薬草です。

●お送りするもの

ユキノシタの葉(ドライ)他

●ご自身で用意していただくもの

・アルコール度数40度のウオッカ(銘柄は問いません):30ml

・精製水200ml程度(薬局やドラッグストアで販売しています)

・蓋つきの瓶 50mlくらいの容量

・キッチンペーパー

・化粧水保存瓶 50mlくらいの容量(遮光瓶が望ましいですが、普通の瓶でも可能です。)

③ 秋分 × モモの葉のチンキと化粧水

秋分の日は、昼と夜の長さが等しくなり、太陽は真東から登り真西に沈みます。昔の人はこの日を特別な日として大切にしてきました。

テーマの薬草はモモ。

日本の神話では、国作りをしたイザナギノミコトが投げた果実とされています。

そんなモモについてのお話の後でチンキ、化粧水づくりをします。

モモの葉には保湿・消炎効果が期待できると言われ、この時期のダメージ肌に適した薬草です。

●お送りするもの

モモの葉(ドライ)他

●ご自身で用意していただくもの

・アルコール度数40度のウオッカ(銘柄は問いません):30ml

・精製水200ml程度(薬局やドラッグストアで販売しています)

・蓋つきの瓶 50mlくらいの容量

・キッチンペーパー

・化粧水保存瓶 50mlくらいの容量(遮光瓶が望ましいですが、普通の瓶でも可能です。)

④ 立冬 × ビワの葉のチンキと化粧水

立冬の日は暦の上では冬の始まりの日。

ビワの花は他の多くの花と違って寒い時期に咲く花で、冬を迎えようとする虫の命を支えています。

またその葉は、昔から家庭薬として使われてきました。花言葉が「治癒」であることもそれを象徴していますね。

そんなビワについてのお話の後でチンキ、化粧水づくりをします。

ビワの葉には保湿効果が期待できると言われ、乾燥が気になるこの時期に適した薬草です。

●お送りするもの

ビワの葉(ドライ)他

●ご自身で用意していただくもの

・アルコール度数40度のウオッカ(銘柄は問いません):30ml

・精製水200ml程度(薬局やドラッグストアで販売しています)

・蓋つきの瓶 50mlくらいの容量

・キッチンペーパー

・化粧水保存瓶 50mlくらいの容量(遮光瓶が望ましいですが、普通の瓶でも可能です。)

⑤ 冬至 × ムラサキのオイルと軟膏

冬至の日は一年で一番日が短く、全てを一度リセットする冬至。昔は冬至の日に、生まれ変わりを象徴するような儀式が世界各地で行われました。

テーマの薬草はムラサキ。万葉集や源氏物語にも登場する、日本に古来からある薬草です。ムラサキの根から採れるオイルは深い赤色をしています。昔の日本の人にとって「赤」は太陽や命の象徴でした。

そんなムラサキについてのお話の後でオイル、軟膏づくりをします。

ムラサキの根である紫根は疲れ肌やダメージ肌に対する有効性が期待できると言われ、この時期に適した薬草です。

●お送りするもの

紫根(ドライ)、マカダミアナッツオイル、ミツロウ(山口県産農薬未検出)他

●ご自身で用意していただくもの

ビーカーまたはジャムの空き瓶 50mlくらいの容量

・オイル保存瓶 50mlくらいの容量(遮光瓶が望ましいですが、普通の瓶でも可能です。)

・クリーム用の容器30mlくらいの容量

ガラス棒または割りばし、竹串

ボウル

コンロ

キッチンペーパー

講師

波多野ゆふ

植物研究家  Kigi代表

東京都出身

東日本大震災をきっかけに山梨県に移住ののち、現在は神奈川県湘南エリア在住。

シミック八ヶ岳薬用植物園でのガーデンキーパー、八ヶ岳中央農業実践大学校での森の講師、ハーブ講師を経て独立。

現在は植物生理学に基づいた植物の生き方や、森と海の繋がりなどを伝える講座、自家栽培の薬草を使って家庭薬やコスメを作る講座や植物観察会などを、湘南エリアを中心に各地で開催。

植物の薬効や利用法だけではなく、植物の生き方の話が好評を博し、講座には全国各地から参加者が集う