不思議な名前の「ヒイラギナンテン」

今の季節、お散歩しているとよく見かける小さな黄色い花。

ヒイラギナンテンです。

お庭や公園でよく見られるヒイラギナンテンは、ヒイラギでもナンテンでもないのです。

葉がひと塊に左右対称に付く姿(複葉といいます)がナンテンの葉の付き方に似ているから「ナンテン」、葉の縁にギザギザ(鋸歯 きょし といいます)があるから「ヒイラギ」。

二つの特徴を併せ持っているから「ヒイラギナンテン」。

植物の名前の付け方は結構雑なのです(笑)

他にもっと似ている植物がいそうですが、あえて「ヒイラギナンテン」としているのはどうやら訳がありそうです。

ナンテンはお正月飾りにもつかわれる縁起の良い植物で「難を転じる」ので「ナンテン」。

ヒイラギも節分の日に玄関飾りに使われる縁起の良い植物で、置いておくとその棘で悪いものを寄せ付けないと言われています。

「ヒイラギナンテン」は、縁起の良い植物ふたつにあやかろうとして名前が付けられたのではないでしょうか。

そんなことを考えながら歩く道は今日も楽しいのです。